会社を経営していると日々数多くの学びがあります。Jimdo の共同創業者のひとりである Matthias Henze (マティアス) は、過去最大の学びは「健全な対立は、回避するよりも受け入れることが重要である」と話しています。
今回は、彼が会社を経営するにあたって得た最大の学び「健全な対立を受け入れること」について、マティアスにインタビューをしました。
対立を避けがちになるのは当然のこと
私たちは意見のぶつかり合いや対立を好みません。個人的に思うに、起業家は特にそうではないでしょうか。私と共同創業者の Fridtjof と Chistian は人を幸せにするのが大好きな、根っから人懐っこい性格です。そしてそれが、私たちが会社を起こした理由のひとつでもあります。人に “Yes” と “No” のどちらを言いたいかと聞かれたら、それはもちろん “Yes” です。自分で会社を経営する立場にある人なら同じような感覚を持っているのではないでしょうか。
対立を避けることは善意から生じるが、それは害になっても、良いことはない
議論や対立を避けることは善意から生じます。しかしそれは “見せかけの調和” に過ぎず、長期的にみると害になるだけでいいことはありません。起きるべくして発生する議論やぶつかり合いは “健全な対立” であるといえます。いくら健全とは言っても、異議や意見を言ったり、問題についておおっぴらに議論したりすることに躊躇があるかもしれません。重要な会話であるほど自然発生的に起こるものではないし、会話している人間にイライラやモヤモヤを残すものです。だからといって対立を避けることは、当然のことながら対立をなくす手立てにはなりません。
Jimdo は、親しみ深く、前向きで、他人に親切であることに重きを置いています。しかしいくら普段から心がけていても、見かけだけの調和を示すサインを見て取れることもあります。この本音を言い合えない状態を見たとき、これは必ず変えなければいけないと思い、同時にそのためにはまず自分自身が動きださなければならないと気付きました。それではどうすればより健全なぶつかり合い、本音の議論ができるのでしょうか。
結果的に自分の率直な意見を伝えるためには、波風の立たない心地良い環境から抜け出さねばなりませんでした。まず始めに、気まずいながらも周りの誰にも気を使うことなく、自分が望んでいることを言うように努めました。すると私が胃にある種の緊張を感じた時は、問題を避けようとしている時なんだとわかりました。そういう時こそ一旦止まって考え、自分に正直に、自分の思いに従う必要があるのです。いまだにそれが自然とできるわけではないですが、以前と比べれば良くなってきました。
議論を行うことで、新たな指針が生まれる
この過程は信頼を築いていくことと密接に関係しています。お互いに信頼していれば心を開き、思ったことを言いやすくなりますし、フィードバックを受け入れ、意見の相違へも向き合いやすくなります。チームのみんなが対立やぶつかり合いは個人的なものではないと理解すべきです。チームでの仕事において何が機能し、何が機能していないかについてみんなが正直になったゆえの結果も見るべきです。そうすれば前向きな変化が起こります。これには時間がかかりますが、確実にチームを強くする文化的変革となります。
つまり対立を素直に受け入れるということは、自分自身がより自由でいるということなのです。一度対立して、議論して、解決してしまえば、何に従っていけばいいのか分かり何度も立ち返る必要はありません。議論することによって生まれる新たな指針はやりたいことに集中し、全霊をかけて成し遂げられるように私たちを導いてくれます。我々の仕事はより直接的に、より実直に、最終的にはより満足のいくものになります。
一度真正面から向き合いえば、結果的に対立すること自体が減り始める
もっとも興味深い学びは、一度真正面から対立と向き合いそれを解決したならば、それ以降対立すること自体が少なくなるということです。
もしあなたが同じような状況、たとえば厳しい会話を避けているとか、食い違っていることを見ないようにしているグループに所属しているなら、全ての解決策として、新しい習慣として、対立と向き合ってみましょう。練習すれば簡単にできるようになります。
この方法があなたの役に立つことを願っています。
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