ポートフォリオやブログから、企業サイトやネットショップまで、ホームページの種類は多岐にわたり、それぞれの目的も異なります。
何をもってそのホームページが成功していると言えるのか。それは 2〜3年のうちに変わる可能性もあります。ある友人は写真を紹介するしっかりとしたポートフォリオを必要としていました。友人の求めるホームページは最低限の双方向性と動的コンテンツで、画像という動かないものを最大限魅力的に見せることが目的でした。
その後、カメラマンとしてのキャリアも構築した友人は、同じドメイン、同じ写真ながら、全く違った目的となる「コンバージョンを軸とした web 戦略」へと移行することにしました。「コンバージョン」とは、ホームページ上で設定した目的を達成することです。目的はそのサービス・ホームページの種類によって異なりますが、例えばネットショップであれば、商品を買ってもらうことだったり、商品に対するお問い合わせをもらうことが「コンバージョン」だったりします。友人の場合は単にホームページを見にきてもらうだけではなく、写真の撮影依頼や、プリントした写真・画像ファイルの購入、サービスについてのお問い合わせなどをホームページからしてもらうことをコンバージョンとしました。
つまり、このとき彼が主に行ったことは「ホームページの目的」を再構築することでした。ホームページの目的を明確にして効果的かつ効率的に機能させると、コンバージョン率、収益、オンラインプレゼンス全体を押し上げることができます。このブログではホームページを確実に正しい方向に導いてくれる5つの秘訣をご紹介します。
インデックス
1.第一印象が命!
ほとんどの訪問者はホームページの第一印象、つまりファーストビューでどんなホームページかを判断します。ホームページにトップページから来ようが、ランディングページから来ようが、ブログ記事から来ようが、訪問者は目に入った感じから無意識にそこにとどまるかどうかを決めます。
デザインフィルターで最適なレイアウトを探しましょう
強力な Web デザインやテンプレートは視覚的に興味をそそるだけでなく、読者や潜在顧客を商売に繋がる部分まで向かわせることができます。アクセス解析で確認した時に、自分が見てもらいたいページのアクセス数が相対的に少なかったりする場合は、デザインを改善する余地があります。レイアウトの変更ももちろん効果的ですが、改善できるポイントはナビゲーションやページ内のコンテンツ、フォントやボタンのデザインなど、細かいところも含みます。
デザインにも流行があるので、印象的でキレイなホームページを作っても長くは続かず、高くついてしまうこともあります。Jimdo のようなホームページ作成サービスを使えば、多彩なデザインから最適なレイアウトを選べ、ネットショップまで簡単に設置できます。またサーバー費用も一切掛からないので、初期投資を抑えてビジネスを始めることができます。
実際に Jimdo に対する評価でも特筆される項目として、「最新のユーザーインターフェイス(UI)、レスポンシブデザイン、手軽に使えるネットショップは顧客を惹きつけ、高い開発業者を雇わなくても良い」という点がよく挙げられます。
2.顧客がすべきことは最小限に
サイト訪問者は 0.05 秒以下でホームページへ何かしらの反応を示すとも言われています。ホームページを訪れたものの、必要な情報が見つからなくてすぐに閲覧をやめてしまった経験はありませんか? デザインもとても重要ですが、見た目の良さだけでコンテンツを入れてはいけません。必要な情報を見つけ出すまでに閲覧者が費やせる時間は、自分が思うよりずっと短いのです。コンテンツのひとつひとつには意味があります。ただ「見た目が良いから」という理由ではなく、目的に沿ったデザインを選んでみましょう。これに関連するいくつかの例を挙げてみました。
- お問い合せフォームの項目数を減らすべし
コンバージョンとは、入り口に人を連れてくるということです。その入り口に「住所」などの項目があると入力を躊躇してしまいます。人がそこまで気にしない「メールアドレス」を得ることができれば、後でその他の情報を聞くこともできます。
- ボタンは対照的な色で目立たすべし
デザイン的に問題ないことが前提ですが、ボタンの色を背景と対照的な色にすることでクリック率があがります。色は人の感情にも影響を与えるので、どの色にどんな効果があるのかを知った上でデザインを決めると良いでしょう。
- スライドショーを見直すべし
ほとんどの訪問者は無意識にスライドショー(スライダー)無視する傾向があります。また、スライドショーが目立ってしまい、ホームページの本来の目的が薄れてしまうこともあります。使い方によっては素晴らしいスライドショーですが、特に理由なく使われている場合は見直すべきかもしれません。
ホームページの訪問者があなたのビジネスに対して前向きに考えてくれる確率を上げるために、 ユーザーエクスペリエンス(UX)や UX デザインに重点を置きましょう。ユーザーエクスペリエンス(UX)とは、商品やサービスの利用を通じて得られる体験のことを言い、使いやすさや使い勝手などの要素に加えて、使い心地や感動、印象なども重視されています。
ネットショップの会計時や、商品・サービスを使っている間のポジティブな経験は、彼らがリピート客やファンになる機会を増やしてくれます。そしてあなたのビジネスを友達や SNS ユーザーへ届けてくれるでしょう。
“ 最も良い UX デザインは邪魔にならず、単に人が為すことを助けるのみ ” Fab.com の創始者で CEO のジェイソン・ゴールドバーグはこのような言葉を残しています。
“ 多かれ少なかれ、あなたの説明が必要なものならば、それはすでに失敗なのです ”
3.モバイルユーザーに対応する
2012年のニールセンの調査によると、アメリカのスマートフォン及びタブレット端末の利用者の約80%は、携帯端末を買い物関連の行動に使用したことがありました。この時点では、タブレットユーザーがスマートフォンユーザーよりも商品を購入する頻度が多かったのですが、スマートフォンを中心とした UX デザインの傾向が続いているため、現在に至るまでスマートフォンユーザーの割合が増え続けています。
スマートフォンやダブレット端末からインターネットにアクセスするユーザーが、デスクトップからのアクセス数を上回るようになったのは2016年後半からです。Jimdo では数多くのモダンなレイアウトを用意しており、そのどれもがレスポンシブデザインになっています。レスポンシブデザインはアクセスした人のデバイス(PC/スマートフォン/タブレット端末など)の画面サイズに合わせて自動的にレイアウトが切り替わるため、あらゆる画面サイズに途切れることなく瞬時に対応します。
「レイアウトをどうするか」を考える以上に、UX デザインは重要です。同様に、訪問者の行動を喚起する「お問い合わせ」などのボタンもとても重要です。ボタンは大きく・目立つようにし、文字自体も大きく・読みやすく、そして何よりもページの読み込みが速くなければなりません。いかなる遅滞も、ホームページから離脱する時間を潜在顧客に与えているようなものです。
4.効果的に “ 自分の言葉 ” を使う
イライラさせてしまう UX の一つに、駄々をこねる幼児と話しているような体験、「そのホームページは何を言っているのか、何をしたいのかわからない」ということがあります。つまり訪問者は、あなたが何をしていて、自分にとってどんな助けになるのか、あなたが提供できることは競合に比べてどんな利点があるのかを知りたいのです。
成功を収めているホームページを例にとると、製品についての思いを明快に表現した力強い言葉がコンバージョンに大きな影響力を持っています。見出しや文章から、あなたの商品・ビジネスについて誰が、何を、どこで、いつ、なぜ、を簡潔に自分の言葉で伝えられているかどうか確認しましょう。
有益なコンテンツを加えることで、訪問者がサイトに滞在する時間を少しだけ長くすることができます。有益なコンテンツであることがとても重要なので、見た目を良くすることだけを目的として言葉を足すことはしないようにしましょう。当然、訪問者は商品を買う前に知りうること全てについて知りたいのです。中小企業では、個人的な話を共有したり、大型店より親しみ深く訪問者と繋がったりできる利点があります。この利点を使わない手はありません。
5.より効果的なキーワードの選定を
Google などの検索結果の順位を上げることと、コンバージョン率を上げることは、卵が先か鶏が先かの論争になります。大量の流入は確かにホームページを稼働するにあたって指標とするポイントのひとつではありますが、必ずしもあなたのビジネスに直結するものではありません。
しかし、関連キーワードの順位が良いことは、狙ったターゲット層をホームページへ連れてくることになります。その潜在顧客はすでに商品を購入する可能性が高いし、検索結果の最初のページにある商品が、その潜在顧客がホームページを閲覧するキッカケになっているのかもしれません。
大事なことは、「本当に探し求めているものは何だろう?」と、訪問者の立場になって考えることです。ホームページの訪問者は、下調べから購入直前まで、いろいろな購入段階にいます。商品レビューを見たいかもしれないし、特定のスタイルやサイズに合うかどうかを知りたいのかもしれないのです。訪問者が探し求めているものやキーワードに対してアプローチできることがコンバージョンに繋がります。
特定のキーワードを定めてホームページを構築することで、ビジネスを成功させる手助けになることもあれば、もちろんすぐには効果がでないこともあります。一度、コンバージョンへと導くホームページの構成にしてしまえば、関連キーワードのリストを試行錯誤することによって、新しい顧客を獲得できるようになるはずです。まずはあなたのビジネスと、競合サービスとの違いについて考えてみましょう。地域密着型のビジネスで特定の地域で成功していたり、商品やサービスの突出した面を専門に扱っていたり、あなたの商品・サービスの誇れる部分がビジネスチャンスに繋がります。
潜在顧客が検索するときに使うであろうキーワードと、あなたの商品・サービスの利点を理解してキーワードを選定すれば、検索エンジンからの流入も自然と増えてくるはずです。
いかがでしたか? ホームページを効果的に稼働させるためにできることは一見難しくみえますが、すべてにおいて言えるのは「お客さまのためにホームページを作成する」ことです。自分が満足できるホームページより、訪問者がストレスなく利用できるホームページを作成することで、自然とコンバージョンも上がってくるでしょう。
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