「センスのいいホームページを、手っ取り早く、ラクして作れる方法が知りたい!」
そんな方におすすめなのが「ホームページテンプレート」です。
ホームページテンプレートとは、Webデザインやレイアウトを「着せ替え」のようにカンタンに変えられる“ひな型”のこと。Webの知識もデザインセンスも不要です。誰でも「プロがデザインしたようなホームページ」を作れます。
今回は、良質なホームページテンプレートを入手できるサイトを8つ、選出しました。
どのサイトも、プロのデザイナーによる高クオリティのテンプレートがそろっています。「これ、使いたい!」と気に入るテンプレートが見つかるはずです。
なお、ホームページのテンプレートは、主に3種類あります。①ホームページ作成サービス、②HTML用、③CMS用です。
ご紹介する8選には、この3種類がすべて含まれています。あなたの用途に合わせてご利用ください。「HTMLやCMSはよくわからない」という人は、「ホームページ作成サービス」を選べばOKです。
では、さっそく各サイトを見ていきましょう。
<目次リストを追加する領域>
1. 良質なテンプレートが入手できるサイトおすすめ8選
本章では、「デザイン的にハイセンスで、機能性も兼ね備えた良質なテンプレート」を入手できる8つのサイトを、ホームページ作成サービス→HTML用→CMS用の順にご紹介します。
<ホームページ作成サービスのテンプレート>
①ジンドゥー(Jimdo)
②Wix
③Ameba Ownd
④グーペ
<HTML/CMS用のテンプレート>
⑤ホームページテンプレート.com
⑥Template Party
⑦クラウドテンプレート
<CMS用のテンプレート>
⑧【CMS】TCD
1-1. 【ホームページ作成サービス】ジンドゥー(Jimdo)
出典:ジンドゥー(Jimdo)
ジンドゥー(Jimdo)は、まるでプロに発注して制作したかのようなデザインのテンプレートがそろっているサービスです。
しかも「実用性」にも優れており、ユーザーがストレスなく閲覧できる快適なホームページが作れます。
後からテンプレート変更ができないホームページ作成サービスが多い中、ジンドゥー(Jimdo)は後から何度でもテンプレート変更ができるのも魅力的なポイント。
さまざまなテンプレートを試しながらお気に入りを見つけることができますし、ホームページのデザインリニューアルも簡単です。
テンプレートの数は約40種類。これは初心者の方にとって、ちょうど良い数です。というのも、初めてホームページを作るときは、何百・何千という種類のテンプレートがあっても選び切れません。
ジンドゥー(Jimdo)なら洗練された40種類から選べば良いので、あっという間にホームページが作成できます。
ジンドゥー(Jimdo)は初心者から中級者・上級者まで、幅広い方々におすすめできるサービスです。
▼ 特徴
・サイト作成した後でもテンプレートを変更できる
・洗練されたテンプレートのデザイン
・きめ細やかなサポート体制(KDDIグループが運営)
・国内で最大級のホームページ作成サービス
・初心者の人でも迷わず作れる簡単さ
▼ テンプレート例
- TOKYO
- MIAMI
▼ テンプレート数(目安)
40個
▼ 料金
無料プランあり/有料プランは月あたり990円〜
▼ こんな人におすすめ
・初心者でも簡単に使えるテンプレートを探している
・センスが良くて実用性のあるテンプレートを選びたい
・ホームページを作成した後もテンプレートの変更をしたい
・テンプレートの数が多すぎても選べなくて困る
1-2. 【ホームページ作成サービス】Wix
出典:Wix
次にWixをご紹介しましょう。Wixは「テンプレートの数ができるだけ多いホームページ作成サービスを選びたい」という人におすすめです。
Wixのテンプレート数は約600種類。海外で人気のサービスで、「今っぽい、カッコイイ」雰囲気のテンプレートが多いのが特徴です。
加えて「テキストなどの位置の微調整」ができるのもWixの魅力。ほかのサービスでも調整機能はありますが、比較するとWixはかなり細かい調整まで可能です。
注意点としては、日本語を想定していない英語用のテンプレートが多いことが挙げられます。600種類すべてが日本語サイトに合うわけではないので、日本語でも違和感のないテンプレートを探しましょう。
▼ 特徴
・グローバルで最大級のホームページ作成サービス
・テンプレートの数が多い(600〜)
・今っぽい、かっこいいテンプレートが多い
・テキスト位置などを細かく調整できる
▼ テンプレート例
- サクセスコーチ
出典:Wix
- 家族写真
出典:Wix
▼ テンプレート数(目安)
600個
▼ 料金
無料プランあり/有料プランは月あたり900円〜
▼ こんな人におすすめ
・できるだけたくさんのテンプレートから選びたい
・テキスト位置の微調整をしたい
・海外っぽいデザインが好み
1-3. 【ホームページ作成サービス】Ameba Ownd
出典:Ameba Ownd
Ameba Owndは、シンプルでオシャレなデザインのテンプレートがそろっているサービスです。
VOGUE GIRL、andGIRL、Starbucks Coffee Japanなどでも採用されていて、スタイリッシュなデザインを求める人に向いています。
Amebaブログで培ったノウハウが反映されたブログ機能の使いやすさや、Instagram・FacebookなどSNSとの連携のしやすさも、魅力のポイントです。
テンプレート数は20個ほどと少なめですが、好きなデザインが見つかればおすすめです。
▼ 特徴
・シンプルでオシャレなテンプレート
・ブログ機能が使いやすい
・SNSとの相性が良い
▼ テンプレート例
- MALIA
出典:Ameba Ownd
▼ テンプレート数(目安)
20個
▼ 料金
無料プランあり/有料プランは月あたり960円〜
▼ こんな人におすすめ
・オシャレな雰囲気のテンプレートを使いたい
・SNSとの連携をスムーズにしたい
・ブログの立ち上げを考えている
1-4. 【ホームページ作成サービス】グーペ
出典:グーペ
グーペは、飲食店やサロンなどさまざまな業種に合ったテンプレートがあらかじめ用意されているのが特徴です。例えば、ビストロ・飲食店、クリニック、エステ・リラクゼーションサロン、オフィスなど、用途に合わせて選ぶことができます。
サービス機能としては、お店のホームページに必要な予約機能やGoogleマップ生成機能などが充実しています。
注意点は無料プランがないこと。利用するには月額1,080円〜の有料プランを申し込む必要があります。商売・ビジネスに利用したい人にはおすすめです。
▼ 特徴
・業種別のテンプレートが充実
・お店向けホームページに必要な機能がそろっている
▼ テンプレート例
- Bistro
- Beauty
▼ テンプレート数(目安)
35個
▼ 料金
無料プランなし/有料プランは月額1,080円〜
▼ こんな人におすすめ
・飲食店やサロンなど店舗を経営している
・来客数を増やすための機能がほしい
1-5. 【HTML/CMS】ホームページテンプレート.com
ここからは、HTML用・CMS用のテンプレートサイトの紹介です。
まずおすすめなのは、ホームページテンプレート.com。HTMLとCMS(WordPress)のテンプレートを配布しているサイトです。
無料で商用利用が可能なため、さまざまなサイトで利用しやすいのが魅力です。すべてレスポンシブWebデザインで、パソコンからスマホまで、各種デバイスでの表示に対応しています。
ダウンロードしたテンプレートは自由に加工ができます。クレジット表記もシリアルキーを購入すれば削除できます。
▼ 特徴
・無料、商用利用可
・レスポンシブWebデザイン
・HTMLテンプレートとWordPressテーマを配布
▼ テンプレート例
- 無料レスポンシブHTMLテンプレートNo.096
▼ テンプレート数(目安)
200個
▼ 料金
無料/クレジット表記を削除するシリアルキーは2,980円
▼ こんな人におすすめ
- HTML/WordPressのテンプレートを探している
- テンプレートを加工して使いたい
1-6. 【HTML/CMS】Template Party
Template Partyは、業種別に細かく種類の分けられたテンプレートを配布しているサイトです。
テンプレートの種類はHTML用のほか、システム開発業者が開発したCMS用のテンプレート、WordPress用のテンプレートを取りそろえています。
Template Partyは、初心者向けの動画マニュアルなどサポートが充実しているのも魅力。初めての人にも親切なテンプレート配布サイトです。
▼ 特徴
- 業種別に最適なテンプレートを選べる
- マニュアルが充実している
- 独自のCMSを配布している
▼ テンプレート例
▼ テンプレート数(目安)
1,000個
▼ 料金
無料/CMSは30,000円〜、クレジット表記が削除できるライセンス契約は月20,000円〜
▼ こんな人におすすめ
- できるだけ多くのデザインから選びたい
- 業種にピッタリのテンプレートを選びたい
- CMSを利用したい
1-7. 【HTML/CMS】クラウドテンプレート
出典:クラウドテンプレート
クラウドテンプレートは、WordPressのテンプレート(テーマ)を中心に配布しているサイトです。その他、HTML用のテンプレートも扱っています。
ビジネス向けのレスポンシブWebデザインのテンプレートが格安で使えるのが特徴です。
すべて有料となりますが、「他社とデザインが重複するのを避けたい」という方にとっては、有料であることがメリットという考え方もできます。
数も全体で1,600ほどありますので、重複リスクは最小限に抑えられるでしょう。
▼ 特徴
- 高品質のテンプレートが格安で購入できる
- テンプレートの種類が多い
- WordPress用テーマが充実
▼ テンプレート例
- レスポンシブWordPressテーマ No.261[不動産白]
出典:クラウドテンプレート
▼ テンプレート数(目安)
1,600個
▼ 料金
1テンプレート 1,980円〜
▼ こんな人におすすめ
- 無料のテンプレートで他社とかぶるのを避けたい
- WordPress用テーマを探している
1-8. 【CMS】TCD
出典:TCD
TCDは、高品質なWordPress用テンプレート(テーマ)に特化したサイトです。最新の技術を駆使したダイナミックなテーマが提供されているのが魅力です。
「低コストでハイクオリティ、そして、驚異的にインパクトのあるサイトが構築できるテーマ」が、TCDのコンセプト。累計ユーザー数10万を超える老舗サイトです。
テンプレートは有料で、1万円〜2万円代が主な価格帯です。無料のテンプレートと比較すると割高に感じるかもしれません。
しかし、「制作会社に依頼したら数十万円〜数百万のクオリティが、数万円で入手できる」と考えると、かなりのお得感があります。それほど質の高いテンプレートを配布しているサイトです。
▼ 特徴
- 高品質なWordPress用テーマ
- 精読率の向上や視線の引き付けなどマーケティング動線が設計されている
▼ テンプレート例
- NANO
▼ テンプレート数(目安)
66個
▼ 料金
1テンプレート 12,000円〜
▼ こんな人におすすめ
- Wordpress用のテーマを探している
- 質の高いテンプレートが欲しい
以上、8つのサイトをご紹介しました。次章では、テンプレートを選ぶときにチェックすべきポイントをご紹介します。
2. テンプレートを選ぶときにチェックすべき5つのポイント
数多くあるテンプレートを選ぶ際、どこに着目すれば良いのでしょうか。ここでチェックポイントを5つ、ご紹介します。
<5つのチェックポイント>
- ホームページの用途に合っているか?
- 軽くてサクサク動くか?
- コンテンツの文字が読みやすいか?
- 日本語で違和感のないデザインか?
- ユーザビリティに問題はないか?
2-1. ポイント①ホームページの用途に合っているか?
1つめのポイントは「ホームページの用途に合っているか?」という点です。
コーポレートサイト、お店のホームページ、趣味のブログ…など、ホームページによって合うテンプレートは変わってきます。
多くのテンプレート配布サイトでは、「コーポレートサイト用」「飲食店用」などのカテゴリ別にテンプレートが分けられています。
自分のホームページの用途に合ったテンプレートを選びましょう。
2-2. ポイント②軽くてサクサク動くか?
2つめのポイントは「軽くてサクサク動くか?」という点です。動作が遅いホームページは、ユーザーのストレスになってしまいます。
例えば、容量の重い画像や複雑なプログラムの使われたテンプレートは、読み込む度に時間がかかることも。
デザイン性は大切ですが、前提として、サクサクと気持ち良く動く「軽さ」は必須と考えましょう。
2-3. ポイント③コンテンツの文字が読みやすいか?
3つめのポイントは「コンテンツの文字が読みやすいか?」という点です。
テンプレートを選ぶときは、トップページのデザインに目が行きがちです。しかし肝心なのは、トップページに訪れたユーザーが、サイト内を回遊してページに書いてある内容を読んでくれること。
トップページのデザインのみならず、各ページのコンテンツが読みやすいかどうか、確認しましょう。
2-4. ポイント④日本語で違和感のないデザインか?
4つめのポイントは「日本語で違和感のないデザインか?」という点です。
ホームページテンプレートは、世界中にたくさんあります。どの言語で作られたテンプレートでも、使う事は可能です。
しかし、例えば英語ならカッコ良く見えていたテンプレートが、日本語のホームページに反映させた途端、つたないデザインに見えてしまうことがあります。
日本語以外の言語で作られたテンプレートを検討するときは、「日本語のホームページにも合うかな?」という視点でもチェックしておきましょう。
2-5. ポイント⑤ユーザビリティに問題はないか?
5つめのポイントは「ユーザービリティに問題はないか?」という点です。ユーザビリティとは、簡単にいえば“そのホームページの使い勝手”のこと。
ユーザービリティが低いホームページでは、すぐにユーザーが離脱してしまいます。ユーザーがストレスを感じてしまうからです。
例えば、メニューバーの位置がすぐにわかるか、ページ同士の動線は明確か、トップページへの戻るボタンが配置されているか——、など「ユーザー目線」で使いやすさを確認しましょう。
以上がテンプレートを選ぶときにチェックしてほしい5つのポイントです。これらを踏まえて、次章からはいよいよ、実際にテンプレートを入手できるテンプレート配布サイトを見ていきましょう。
3. テンプレートを使用する際に注意したい3つのこと
最後に、テンプレートを使用する際に注意したい3つのことをお伝えします。
<3つの注意点>
- 更新が終了しているテンプレートはリスクがある
- 頻繁なテンプレート変更は行わない
- カスタマイズ可能な部分を調整して独自性を出す
3-1. 更新が終了しているテンプレートはリスクがある
まず、更新が終了しているテンプレートはリスクがあることを知っておきましょう。
リスクとは、例えば最新のWebプログラムやブラウザに対応していないため、表示がおかしくなる危険があります。使用中に何らかの不具合が起きても、サポート体制がないため修正してもらうことができません。
具体的には、次のようなサイトからテンプレートを入手するのは避けてください。
- 何年も前に更新終了したまま放置されている
- 不具合に対応したアップデートが行われていない
おすすめなのは、定期的に新たなテンプレートの公開や、既存テンプレートの更新が行われているサイトです。新着情報が掲載されているページで確認しましょう。
3-2. 頻繁なテンプレート変更は行わない
テンプレートを変更すると、ガラッとホームページの雰囲気が変わります。つい何度も変更してみたくなるものです。しかし、頻繁なテンプレート変更はユーザーを混乱させるため、おすすめできません。
例えば、街に出掛けて初めてのレストランに入ったとします。「おいしかったから、また来よう」と思っても、次に行ったとき、まったく異なる外観になっていたら戸惑いますよね。
「あのレストランは、潰れちゃったんだ…」と勘違いして、その場を去ってしまうかもしれません。
同じことがホームページにもいえます。テンプレートを頻繁に取っかえ引っかえしてしまうと、ユーザーが混乱して、リピーターになってくれません。
ひとつの最適なテンプレートを決めたら、長く使い続けましょう。どうしても変更したい場合には、「リニューアルの告知」を行って、ユーザーが混乱しないよう配慮が必要です。
なお、これは「ひとつのテンプレートを半永久的に使い続けるべき」という意味ではありません。ホームページのデザインには流行り廃りがあります。
2〜3年以上経過するとデザインが古く感じられることがあり、そのときはテンプレート見直す良いタイミングといえるでしょう。
3-3. カスタマイズ可能な部分を調整して独自性を出す
完全に重複するのを避けるためには、カスタマイズ可能な部分は調整して独自性を出しましょう。
テンプレートによりますが、以下の要素はカスタマイズ可能なことが多くなっています。
- 挿入写真
- カラー
- フォントの種類
- フォントサイズ
- テキストの位置
これらを変えるだけでも、印象はガラッと変わります。ぜひテンプレートを上手に利用しながら、あなただけのオリジナルデザインを目指してみてください。
4. まとめ
ホームページテンプレートとは、ホームページのデザインを着せ替えできるひな型のことです。
ホームページテンプレートを使えば、Webやデザインのスキルがなくても、プロのデザイナーがデザインしたのと同じクオリティのホームページが作成できます。
今回は、以下のおすすめのテンプレートサイト8選をご紹介しました。
ホームページテンプレートを選ぶポイントは、以下の通りです。
- ホームページの用途に合っているか?
- 軽くてサクサク動くか?
- コンテンツの文字が読みやすいか?
- 日本語で違和感のないデザインか?
- ユーザビリティに問題はないか?
ホームページテンプレートを使う際には、以下の3つのポイントに注意しておくと安心です。
- 更新が終了しているテンプレートはリスクがある
- 頻繁なテンプレート変更は行わない
- カスタマイズ可能な部分を調整して独自性を出す
テンプレートを利用すると、「自分のホームページで表現できること」の幅が、グーンとアップします。想像してみるだけで、ワクワクしてきますね。
さっそくテンプレートを使って、魅力的なホームページを作っていきましょう。