デザイナーなら知っておきたい！ 海外の有名なデザイン会社20選

海外のデザインを見てみると、国や地域によって色の感覚やレイアウトの方法、タイポグラフィの使い方、イラストレーションなど、さまざまな特長があることに気づきます。少し違った視点で考えたいときなど、海外のデザインを参考にすることによってデザインの幅が大きく広がっていくのではないでしょうか？

そこで今回は、デザイナーであれば知っておきたい、海外の有名なデザインエージェンシーを20社紹介します。

「Pentagram」はさまざまな大手企業の仕事を担当し、各国に支社を持つ世界的に有名なデザイン事務所。グラフィックやデジタルのデザインに留まらず、建築やインテリア、プロダクトのパッケージデザインなども行なっています。最近では、クレジットカード会社「AMERICAN EXPRESS」のブランドアイデンティティの再構築が話題となりました。

さまざまな大手企業の仕事を担当し、各国に支社を持つ世界的に有名なデザイン事務所。グラフィックやデジタルのデザインに留まらず、建築やインテリア、プロダクトのパッケージデザインなども行なっています。最近では、クレジットカード会社「AMERICAN EXPRESS」のブランドアイデンティティの再構築が話題となりました。

「MANUAL」はサンフランシスコをベースとするデザインエージェンシー。Google Material Designの思想やグラフィックを物理化したPrinted Kitの作成、WebメディアのMediumのブランドアイデンティティの構築なども行なっています。ミッション地区にあるレストラン「Wo Hing General Store」のブランディングを行った際には、レストランのメインにあたる麺をスキャナーで取り込んでビジュアルを作り、話題となりました。

「Stockholm Design Lab」はその名の通り、スウェーデンのストックホルムにあるグローバルデザインカンパニーです。「大陸を越えて働く」とうたっているだけに、ヨーロッパだけでなく、アジアのデザインも数多く手がけています。日本の法人向け通販会社である「ASKUL」のパッケージデザインはこちらの会社のデザインです。

「Landor」はブランドデザインに多くの実績を持つデザイン会社です。世界的に有名な企業ですが、チョコレートでおなじみの株式会社明治のブランディングや、コンビニエンスストアなどでよく見る森永乳業のマウントレーニアコーヒーのパッケージ、日本郵政グループや小田急グループのブランディングにも携わっているなど、日本国内で「Landor社」が手がけたさまざまなデザインを見ることができます。

「DesignStudio」はロンドン、サンフランシスコ、シドニーに拠点を置くデザインエージェンシー。「Twitter」や「Airbnb」などのリブランディングを行ったことが有名です。最近では、ヨーロッパ最大級のサッカーリーグである「UEFAチャンピオンズリーグ」の壮大なブランディングイメージ構築プロジェクトが強い印象を与えました。

「Burgess Studio」は2011年にロンドンに設立されたデザインスタジオ。グラフィックデザインが印象的で、絵本のアートディレクションなども手がけています。イラストレーションやポスターの実績も多く、グラフィックデザインを勉強する人ならば、必ずチェックしておきたいスタジオです。

「Bureau Borsche」はミュンヘンにあるグラフィックデザインスタジオ。「Nike」のキャンペーンのビジュアルデザインや「Balenciaga（バレンシアガ）」のロゴのリデザインなどを手がけています。音楽やファッションの分野でも数多くの実績を持っている会社です。

「BVD」はストックホルムにあるデザインエージェンシー。「コカ・コーラ」のブランドデザインや同じスウェーデン発祥の「H&M」のロゴデザインなども手がけています。コーポレートサイト内で独自のデザインプロセスも公開しています。

「Winkreactive」はロンドンをベースとしたデザインエージェンシー。「Air Canada」のブランド再設計や「LEXUS」日本支社でのマーケディングキャンペーンなどを手がけています。ヨーロッパだけでなく、日本や韓国、シンガポールなどアジア各国にも進出している会社です。「Winkreative」のデザインをまとめた『Winkreative Design Stories』は必見の一冊。

「The Studio」はストックホルムにあるアートとマーケティングを大切にしているデザイン会社。「H&M」のタイポグラフィなどを手がけていて、コーポレートサイトでは「ロゴデザインが実際のパッケージにどう適応しているか」という観点からの成果物が、説明とともに掲載されています。シンプルながら記憶に残るロゴデザインが印象的な会社です。

「Kontrapunkt」はデンマークのコペンハーゲンをベースとしたデザインエージェンシーで、日本にも支社があります。銀行や鉄道会社など、大手企業のブランディングを得意としていて、日本のベーカリー「アンデルセン」のロゴやパッケージなどのブランディングも手がけています。

「ueno.」はデジタルデザインで有名な会社です。最近では「Uber」のアプリケーションデザインや、「Slack」のコーポレートサイトデザインを行ない、話題となりました。イラストや建築物の実績も多くあり、幅広い分野で高いクオリティのデザインを実現しています。コーポレートサイトの動きなど、インタフェースデザインの参考になるので必見です。

「ANAGRAMA」はメキシコのデザイン会社。多くのプロダクトやパッケージのデザインを手がけており、カラフルで、メキシコらしさを感じるデザインが印象的です。新しいドライクリーニング店「Nordic House」のデザインをマネジメントしたことが「WIRED」のニュースで取り上げられ、高く評価されています。

「CASA REX」はサンパウロをベースとしたデザイン会社で、460以上ものデザインアワードを受賞した経験のあるGustavo Piqueira氏が代表をつとめています。日用品のパッケージデザインに豊富な実績があり、日本国内でもよく目にする「Dove」や「Lux」「クノール」などのパッケージデザインなどを手がけています。

「MADE THOUGHT」はロンドンにあるクリエイティブスタジオ。イギリスの紙商社である「G.F SMITH」のブランドデザインが、2015年の「A&AD賞」を受賞したことが話題となりました。そのほかにもレインブーツで有名な「HUNTER」のデザインなどを手がけています。

「MetaDesign」はサンフランシスコに本社を置くデザイン会社。20年以上に渡り「フォルクスワーゲン」のブランドデザインを手がけているほか、ニューヨークの「フィルハーモニーオーケストラ」のブランドアイデンティティの構築などにも関わっています。

「Resn」はニュージーランド、オランダ、アメリカに拠点を持つクリエティブエージェンシー。数多くのデザインアワードを受賞しており、2016年には有名なアワードである「Awwwards」と「CSS Design Awards」の両方で「Agency of the year」に輝きました。コーポレートサイトは、3D技術を駆使したクオリティの高いデザインです。

「Labbrand」は中国をベースとしたブランディングに強いデザイン会社です。「ユニクロ」や「Linkedin」などの大手企業のブランディングのほか、最近では、10代から20代の間で流行している動画ソーシャルメディアの「Tik Tok（ティックトック）」のブランディングを手がけています。

「Hey」はスペインのバルセロナを拠点とするグラフィックデザインスタジオ。カラフルな色使いと幾何学模様が印象に残るデザインを手がけています。イラストレーションもとてもポップで人気があり、Webショップからポスターなどの購入が可能です。

「studio fnt」は韓国をベースとしたデザイン会社。従来のハングル文字のフォントを変形させ、デザインに取り入れたことが話題となりました。ユニークなフォントはハングルだけでなく、漢字や英語にも適応されています。エッジの効いたポスターデザインが印象的です。

今回ご紹介した会社は、世界中のデザイン会社のうちのほんの一部です。広い世界にはまだまだ有名なデザイン会社が数多く存在します。多種多様なデザインを見ることで、アイデアが広がるほか、日常で目にしていた身近なデザインの意図がわかることもあり、とても興味深いです。これ以外の会社も調べて、たくさんのデザインに触れてください。

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