私たちが普段食べている食品、着ている服などを他と区別するために「ブランド」という概念が存在します。そして、それぞれのブランドを一瞬にして認識ができるように「独自のロゴ」を持っています。
例えば、有名なものでいうとスポーツブランドの NIKE や、清涼飲料水のコカ・コーラと聞いたとき、鮮明にロゴを思い浮かべることができるのではないでしょうか。このように、ロゴはブランドイメージの役割を担っています。
あなたがもし経営者なら、ブランドの持つ独自性を感じてもらえるロゴを作りたいと思うでしょう。お客さまがロゴをみたときに、すぐに商品やサービスだけを思い浮かべるのではなく、それが 「どのようなビジネスなのか」を感覚的に感じ取ってもらえるようなロゴは成功していると言えます(例えば、楽しくて家族連れに優しいお店なのか、もしくは真面目で専門的なサービス会社なのかなど)。
そこで今回は、あなたの会社(お店)にぴったりのロゴを作成するための 4つの方法をご紹介します。
方法1:自分の会社(お店)の独自性について理解しよう
冒頭でもお伝えしたように、ロゴはお客さまに向けて「私の会社はこういうことをしています!」と伝える役割があります。そのため、まずはご自身で自分の会社について理解する必要があります。
会社の独自性であるブランドイメージを固めずにビジネスを始めることは可能ですが、のちのち頭を抱え込むことになるので、はじめのうちに決めておくべきことでしょう。 成功している会社は、マーケットのニーズに注意を払い、それに合った商品やサービスを作っています。同時に自分たちのミッションが何かを常に考え、どのようにミッションを進行するかを考えることに時間を費やしています。
つまり、ビジネスを始める前に会社の独自性について考えることは、今後どのような商品を展開していくか、どのようなブランドイメージをお客さまに伝えたいかなどに繋がっているのです。
ブランディングに必要な5要素
それでは、実際に成功している会社はどのようにしてブランディングを行っているのでしょうか。その秘訣はブランディングにおいて下記の 5 要素を具体化していることが関係しています。
- ミッション
- 価値
- 人柄
- 市場での立ち位置
- 意見
まだこれらを固めていないようであれば、この 5つについて考え、お客さまにあなたのブランドをどのように認知してもらいたいかを決めましょう。そうすることで、独自性が何なのかが自然と見えて来るはずです。
方法2:他社のロゴを参考にデザイン案を出してみよう
まずは、どのようなロゴを作成したいのかを知るためにも他社のロゴをリサーチしてみましょう。複数の企業ロゴをみていき、どのようなブランディングを行っているのかについて推測してみたり、気に入ったロゴがあれば、どこが気に入ったのか、優れている点はどこかについて分析してみます。
「ロゴ」と一口に言っても、いくつかの種類があります。そのため、ロゴのデザイン案を出すにあたって、知っておきたいロゴの種類について簡単にご紹介します。
▼ロゴタイプ(Word marks)
ブランド名や会社名がデザインされた文字のこと
▼シンボルマーク(Abstract Marks)
ブランドや会社をイメージさせる象徴のこと
▼ロゴマーク(Letter marks)
ロゴタイプとシンボルマークが組み合わさったもののこと
こちらは、子どもの想い出を宝物として残すサービス「キッズコレッチオ」のロゴですが、スマイルマークや配色から「子供向けである」ことがすぐに分かります。
また、原色ではなくパステルカラーを使うことで、明るく楽しそうな印象を受けます。
業種によって合う色と合わない色があるので、ロゴの配色を決めるときはこちらの記事も参考にしてみてください。
▼業種別ホームページカラーガイド(全12回)
方法3:最高のデザインパートナーを探そう
ロゴのデザイン案ができたら、あとは実際に形にしていきましょう。ロゴの作成をデザイナーに依頼するのであれば、デザイナーのポートフォリオや過去の作品をみて、あなたのロゴのデザイン案を忠実に再現してくれる最高のデザインパートナーを探しましょう。
プロのデザイナーでも、イラストが得意な人もいれば、シンプルなデザインが得意なデザイナーがいたり、細かいデザインが得意なデザイナーがいるように、それぞれ得意分野が異なります。そのため、あなたが求めるロゴデザインと、デザイナーが得意とする分野が合致すると素敵なロゴが生まれることでしょう。
また、ロゴを作成できるのはプロのデザイナーだけではありません。最近では、Canva のような非デザイナーでデザインの知識がなくても、ロゴの作成などができるサービスもあるので試してみても良いですね!
方法4:いくつか候補を出して、その中からピカイチを選ぼう
デザイナーに依頼する場合や自分で作成する場合のどちらでも、実際の出来上がりと当初イメージしていたものが異なることがあるかと思います。
そんなときは、フォントや配色の異なるロゴをいくつか作成してみましょう。最後に、その複数のロゴの中から1番惹かれるロゴに決めましょう。
ロゴを決める基準は、 実際にロゴをご自身のホームページ上に設定してみて、どれが一番目を引くのかを見てみましょう。送付状や名刺に使うときに、ちゃんとブランドメッセージが伝わるか、ロゴを縮小して試すこともお忘れなく。
また、時代の変化に合わせてロゴを刷新することも必要です。そうすることで、競合の進化や、新規参入に際して、時代遅れに見えないようにできるのです。
さいごに
いかがでしたか? 今回は、ぴったりのロゴを見つける方法をご紹介しました。ぴったりのロゴは業種によっても異なってきますが、大まかな流れは全ての業種に共通しています。今回ご紹介した4つの方法を参考にぴったりのロゴを見つけてみてくださいね。