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スマホ対応のホームページにする必要性は?スマホ非対応のデメリット

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ホームページ作成・運用を行う際に必ず出てくるキーワードである「スマホ対応」。

パソコンやモバイル端末など複数のデバイスに対応した「レスポンシブデザイン」という言葉もよく耳にしますが、既にパソコン向けのホームページを持っていて「うちのサイトはスマホでも見やすいと思うが、本当にスマホ対応にする必要があるのか?」とお考えの方もいらっしゃるかと思います。

 

今回はそんな疑問をお持ちの方に向けて、

  • ホームページをスマホ対応にする必要性
  • 企業サイトもスマホ対応にする必要があるのか
  • スマホ未対応の場合のデメリット

を中心に、既に運営している自社サイトがスマホ対応になっているかどうかの確認方法も含めて解説します。

 

先に結論からお話しておくとスマホ対応の有無がホームページ運用において結果を出せるかどうかに大きく影響するので、サイト作成・運用をお考えの方はぜひ最後までご覧ください。

スマホ対応する必要性はある?

スマホ対応

早速ホームページをスマホ対応させる必要性があるかどうかからお話していこうと思いますが、結論から言うとホームページをスマホ対応させる必要性は必ずあります。

 

理由としては、スマホ対応でない場合以下の2つの評価に悪影響を及ぼす可能性があるためです。

  1. Googleからの評価(MFI)
  2. ユーザーからの評価(ユーザビリティ)

これらの内容について簡単にご説明するとGoogleの主な評価対象がスマホ対応のホームページになるということとユーザーもスマホ未対応のホームページに悪い評価を下す傾向があるということですが、詳しい内容について以下でそれぞれ解説していきます。

Googleからの評価(MFI)

まずはGoogleからの評価についてですが、Googleは現在MFIという評価指針に基づいてスマホ対応のホームページを主な評価対象とする方針を立てています。

 

MFIとはMobile First Index(モバイルファーストインデックス)の略で、検索エンジンとしての認識・評価対象をパソコン向けページではなくスマホをはじめとするモバイル向けページへと転換する指針のことです。

 

MFI以前はモバイル端末から検索された場合でもパソコン向けページを基準として検索順位を決定していましたが、モバイルユーザーの増加に伴い従来の方法では適切なページ評価とならない可能性があるとして2016年にMFIを導入する旨を発表しました。

MFIへは2021年3月に完全移行される予定だったものの2度目の延期が行われていますが、いずれにせよ近いうちに完全移行される予定であることに変わりはありません。

 

以上のことから、運用するホームページがスマホ未対応の場合Googleからの評価が得られず検索順位を上げられない可能性があると言えます。

ユーザーからの評価(ユーザビリティ)

続いてユーザーからの評価についてですが、GoogleがMFIを導入するきっかけにもなったように今日では多くのユーザーがスマホからホームページを閲覧しており、またそういったユーザーはスマホ未対応のページにストレスを感じる傾向があります。

 

年々増加しているインターネット利用ですが、総務省による『通信利用動向調査(令和元年)』にも見られるように現在パソコンを抑えてスマホによるインターネット閲覧が最も多い状況にあります。

スマホからインターネットを利用するユーザーが増えているというだけでもホームページをスマホ対応にする理由としては十分ですが、これに加えてユーザーはスマホ未対応のサイトに対して悪い反応を示す傾向があります。

 

Googleが行った調査によると、スマホでインターネットを利用するユーザーはスマホ未対応サイトへ訪問した際以下のように感じると回答しています。

  • 48%のユーザーが、ストレスを感じたりイライラしたりすると回答
  • 36%のユーザーが、時間を無駄にしたと感じていると回答

またスマホ未対応の企業ページに関しても以下のように回答しています。

  • 50%のユーザーが、スマホ未対応の場合使用頻度が低くなると回答
  • 52%のユーザーが、その企業に関わろうと思う可能性が低くなると回答
  • 48%のユーザーが、その企業がビジネスにあまり本気でないと感じると回答

同調査では反対に、ユーザーがスマホ対応サイトを訪れた際にはリピート訪問や製品・サービス購入の可能性が高くなるとも述べています。

 

これらの調査結果は2012年のものと少し古いデータにはなりますが、先ほどもお話したように年々スマホでインターネットを利用するユーザーが増えていることを考えると、今日ではより多くのユーザーがこういった印象をスマホ対応/未対応サイトに感じていることが考えられます。

 

以上のことから、運用するホームページがスマホ未対応の場合ユーザーからの評価が得られず集客やブランディング、販売促進といったサイト運営の目的を達成できない可能性があると言えます。

企業サイトでも必要ある?

企業サイトでもスマホ対応が必要か?

次に企業サイトでもスマホ対応させる必要性があるかどうかですが、今まで見てきたことからも分かる通り企業サイトもスマホ対応させる必要は必ずあります。

 

スマホ未対応サイトへのユーザーの反応・評価は先に述べた通りですが、企業サイトに関してもユーザビリティが低いことはユーザーの離脱を招きます。これは個人向けに限らずBtoBの場合においても同様のことが言えるでしょう。

 

また企業サイトを通して採用活動を行っている場合も、今日では多くの学生がスマホを利用した就活を行っていることを考えるとスマホ対応させる必要があると言えます。

これらのことから、ビジネスにおいて重要な機会の損失を避けるためにもむしろ企業サイトこそスマホ対応させる必要性があると言っても過言ではないでしょう。

日本はスマホ経由での訪問率でもコンバージョン率でも世界トップ

また日本の場合は特に企業サイトをスマホ対応させる必要性があると言えます。

Adobeが2016年に発表したデータによると、世界的に見ても日本の企業サイトはスマホ経由での訪問率とコンバージョン率が最も高いという結果が出ています。

Adobeが2016年に発表したデータ
Adobeが2016年に発表したデータ

訪問率に関しては上位20%の企業サイトでは約60%がスマホ経由での訪問になっているなど、調査が実施された2015年時点においてもスマホが主な流入経路になっていることが分かります。

 

またコンバージョン率に関しては上位20%の企業サイトでも3%と平均との差は大きくない傾向にありますが、同調査によるとこれは「日本の企業サイトにおけるスマホ対策が進んでいることを示している」と述べられています。

 

以上からわかることとしては、日本の場合企業サイトへの主な流入経路がスマホであり、また多くの企業サイトがその対策を進めているということです。

自社サイトがスマホ未対応のままこれらの対策に遅れてしまうことで、相対的にもユーザーとGoogleからの評価が低下することが考えられます。

 

競合に負けずにユーザーから選ばれるサイトを作るためにも、特に日本で企業サイトを運営する場合はスマホ対応にする必要があると言えます。

2017年時点でも77%の企業サイトがスマホ対応

先ほど企業サイトのスマホ対策が進んでいるというお話をしましたが、具体的には2017年時点で日本国内において77%の主要企業サイトがスマホ対応になっています。

スマホ対応の企業サイトの割合

グラフからもわかるようにレスポンシブデザインを中心にスマホ対応サイトは年々増加している傾向にありますので、現在ではより多くのサイトがスマホ対応となっていることが考えられます。

 

大多数の企業サイトがスマホ対応となっていくことはユーザーにとって次第にそれが前提となっていくことも意味するため、運営する企業サイトがスマホ未対応の場合は対応を急ぐ必要があると言えるでしょう。

スマホ未対応のデメリット

スマホ未対応のデメリット

これまでで企業サイト含めてスマホ対応させる必要があることについてお分かりいただけたかと思いますが、ここで改めてスマホ未対応のデメリットについて見ておきましょう。

 

サイトがスマホ未対応であるデメリットとしては以下の3つがあげられます。

  • SEOにおいて不利である
  • ユーザビリティが低く離脱率が高まる
  • 多くの機会損失に繋がる

それぞれの内容について、以下で詳しく見ていきましょう。

SEOにおいて不利である

サイトがスマホ未対応であることのデメリットとしては、まずはなんと言ってもSEOにおいて不利になることがあげられます。

 

冒頭お話した通り主な理由としてはGoogleのMFIの影響があげられますが、検索エンジンに評価されないということはそもそもユーザーの目に触れられない可能性があるということです。

 

Alpha Brand Mediaが運営するサイト「SearchEngineJournal」で発表されているデータによると、検索結果1位のページのクリック率は28.5%で、順位が下がるごとにクリック率は下がっていき10位では2.5%となっています。

検索結果1位のページの順位ごとのクリック率

ホームページ運営においてSEOは基本中の基本になりますが、スマホ未対応であるということはこの検索順位に入れず、コンテンツ更新などを行ってもユーザーに認知されないということを意味します。

ユーザビリティが低く離脱率が高まるユーザビリティが低く離脱率が高まる

SEOにおいて不利でありユーザーの目に触れられない可能性があることについてお話しましたが、たとえユーザーの目に触れたとしてもスマホ未対応のサイトはすぐに離脱されてしまう可能性があります。

 

Googleが行った調査でユーザーがスマホ未対応サイトにストレスを感じて悪い評価を下す傾向がある点については先に述べた通りですが、Yahoo!が2011年に発表した調査においてもスマホ対応しているかどうかでページの滞在時間が大きくことなることが報告されています。

検索結果に載りにくい上にせっかく訪問したユーザーも逃してしまう可能性がある状態では、ホームページ運営で結果を出すことは難しいと言えるでしょう。

多くの機会損失に繋がる

スマホ未対応サイトはユーザーに認知されることが難しく、また認知されたとしても利用されることが難しいことについてお話してきましたが、これらはビジネスにおける多くの機会損失に繋がります。

 

具体的には取り扱うサービスや製品の販売をはじめ、問い合わせによる見込み顧客の獲得、そして先にも少し触れた採用の機会を失う可能性があります。

 

コンテンツの内容は変わらずともサイトをスマホ対応させるだけでこれらを得る機会が大きく変わる可能性があるため、特に明確な狙いがある企業サイトの場合はやはりスマホ対応が必須になると言えるでしょう。

自社のサイトがスマホ対応しているか?を確認する方法

自社のサイトがスマホ対応しているか?を確認する

以上でホームページをスマホ対応させる必要性については十分お分かりいただけたかと思いますが、そもそも自社サイトがスマホ対応しているかどうか分からないという方もいらっしゃるかと思います。

 

ホームページ作成サービスなどを利用して自社サイト運営を行っている場合は自動的にスマホにも対応できるレスポンシブデザインとなっていることもありますが、自社サイトがスマホ対応かどうかに関してはGoogleが提供する『モバイルフレンドリーテスト』で簡単にチェックすることができます。

 

最後に『モバイルフレンドリーテスト』の利用方法について解説しますので、自社サイトがスマホ対応かチェックされる際のご参考にしていただければと思います。

1.『モバイルフレンドリーテスト』にアクセスする

モバイルフレンドリーテスト

2.[テストするURLを入力]欄に、チェックしたいサイトのURLを入力の上、[URLをテスト]をクリックする。

モバイルフレンドリーテストでURLをテスト

3.テスト結果を確認する。

(「このページはモバイルフレンドリーです」と表示が出ていれば問題ありません。)

モバイルフレンドリーでテストを完了する。

まとめ

今回はホームページをスマホ対応させる必要性について、スマホ対応が必要な理由から自社サイトがスマホ対応しているかどうかの確認方法まで解説しました。

 

改めて今回の内容をおさらいすると以下のようになります。

  • GoogleがMFIに移行するため、またスマホからインターネット利用するユーザーが年々増加しておりスマホ未対応のサイトは評価・利用されない傾向があるためスマホ対応させる必要がある
  • 上記の理由からスマホ未対応の場合多くの機会損失につながるため、企業サイトにおいてもスマホ対応させる必要がある
  • 日本の場合は特にスマホ経由での企業サイト利用が多く、スマホ対応の重要性が大きい
  • スマホ対応しているかどうかは『Google モバイルフレンドリーテスト』で確認できる

ホームページ運用は、コンテンツの内容が変わらずともその見せ方やホームページの作り方によって得られる結果が大きく変わります。

 

今回お話したようにスマホ対応しているかどうかもホームページ運用を成功させるための重要なポイントとなりますので、ご自身のホームページがスマホ未対応の場合はすぐにご対応されることをおすすめします。