Webサイトは、日常生活やビジネスの場において、今や欠かせないツールとなりました。Webサイト制作はプロの制作会社に依頼するだけではなく、便利なWebサイト制作サービスを利用して自分で作成することもできます。
今回はWebサイト制作の基本工程や、おすすめのWebサイト制作サービスをご紹介します。
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Webサイト制作4つの方法
インターネットやモバイル端末の普及により、Webサイトはビジネスツールとしてはもちろん、私たちの生活にとっても欠かせない存在となっています。以前はWebサイトの制作というと専門知識が必須でしたが、現在では知識がなくても手軽に自分でWebサイトが制作可能です。
この記事では、Webサイトを制作する方法について紹介します。個人で制作する場合、制作会社やプロのデザイナーへ依頼する場合、AI(人工知能)を利用する場合など、それぞれのメリット・デメリットを見ていきましょう。
1. 自分で制作する
HTMLやCSSなど、Webサイト作成の専門知識が不要なWebサイト制作サービスを利用すれば、自分の思い通りのWebサイトが作成できます。
- 無料の制作ツールを利用すればコストを低く抑えられます。
- デザインなど自分の思うように作成できます。
- カスタマイズ、更新、修正が自由に行えます。
- 自分で全てやらなければならないので時間と手間がかかります。
- プロ仕様のサイトとは違い、デザインや機能面で素人感が出てしまいがちです。安っぽく見られることもあります。
- テンプレートを利用する場合、それなりにカスタマイズをしないと似たようなサイトになってしまうことがあります。
2. Webサイト制作会社に依頼する
専門家集団であるWebサイト制作会社では、プロならではのクオリティの高いサイトを作ってもらえます。数多くの有名企業のサイトを手掛けている会社に頼めば、より安心感があるでしょう。
- デザインから機能面まで、質の高いWebサイトが期待できます。
- プロならではの専門知識をいかして、心配なセキュリティ面などでも万全の対策をお願いできます。
- 予定公開日から逆算した工程で制作が進むので、スケジュール面でも安心感があります。
- 個人で制作するよりも制作費がかかります。コストはデザインやボリューム、人員などによって変動します。
- 技術者が複数いるような場合、実際の担当者のスキルに仕上がりが左右されます。
3. フリーランスなどの個人に依頼する
Webサイトの制作を個人で請け負うフリーランスに頼む場合は、ポートフォリオの実績を参考に依頼するとよいでしょう。
- 実績事例をもとに、個人を指定して選べます。
- 制作会社に依頼するよりも低コストな可能性が高いです。
- シンプルでスピーディなやりとりができます。
- 基本的に一人で作業をするので、膨大な量のページ作成は難しい場合があります。
- 急な廃業、会社組織ではないので突然連絡が取れなくなるかもしれません。
4. AIを使って制作する
さまざまな課題に効率良く対応できるAI(人工知能)は、近年さまざまな分野で注目が高まっています。不動産分野ではユーザーにマッチングした物件探し、マーケティング分野では顧客分析など、実際に活用が始まっている分野も多くあります。
そんなAIを利用して、Webサイトが作成できます。好みのデザインや業種など簡単な情報を入力し、AIに読み込ませ分析することで、ユーザーのニーズに合ったWebサイトを自動で作れます。
- 専門知識がいらず、必要な機能を備えたWebサイトが誰でも簡単操作で作成できます。
- 瞬時に作成可能なので、公開までの時間を短縮できます。
- 無料プランや低価格のプランを上手に利用すれば、費用も大幅に削減できます。
- 人が制作したものより、デザイン面でのオリジナリティが劣る場合が多いでしょう。
- 無料プランを利用した場合、広告が表示されることがあります。。
Webサイト制作の基本工程
ここからは、一般的なWebサイト制作フローについて見ていきましょう。公開するまでの基本的な流れを4つに分け、各段階で行う作業について解説します。
イメージ通りのWebサイトを制作するためには、基本的な流れを押さえておくことが大切です。スケジュールを組む際の参考にしてください。
Step1:企画・立案
「目的」: Webサイトの目的をハッキリさせましょう。
- ショップビジネスを始めたい
- お店の紹介、情報を発信したい
具体的な目的が決まれば、ターゲットや性別・年齢などの細かいイメージがつかめます。
「情報収集」:サイトに必要と思われる情報をメモしていきましょう。
たとえば店舗の紹介であれば、下記のような情報があると便利ですね。思いついたものを書き出していきましょう。
- 店舗の場所
- 商品や店舗について
- 定休日
- イベント開催の予定
- 問い合わせ先
Step2:構造・構築
集めた情報を整理しながら、Webサイトのページ構造を考え、構築します。
- トップページ、基本情報、商品情報など
- 決済システム、予約システムなど
- お問い合わせフォームなど
- 会員制サイトの場合、会員ページ
たとえば飲食店の紹介であれば、下記のようになります。
- トップページ
-
- 基本情報(住所、連絡先など)
- メニュー、プライスリスト
- 購入(テイクアウト、決済方法など)
- イベント情報
- お問い合わせ
Step3:計画・制作
サイトマップができあがったら、計画を立てて制作に入ります。
- スケジュールは余裕を持って組みましょう。
- 同時進行で必要な情報(写真・原稿・ロゴなど)を準備します。
- ターゲットに合わせたデザインフレームを決めます。
- 文字フォントや大きさを合わせます。
- 入れたい情報を元にレイアウトを決めます。
Step4:公開
サイトの制作が完了したら、文章やリンク、デザインなどのチェックを行います。ページのトンマナ(トーン&マナー)を意識することがポイントです。公開してからユーザーに指摘されるようことのないように、隅々まで入念に確認しましょう。
- ネットに公開するために絶対必要なサーバーを用意します。
- ドメインを取得します。
「運用」:テストを行った後にサイトを公開し、更新しながら運用しています。
Webサイト制作を自分で!おすすめWebサイト制作サービス4選
近年、Webサイトを自分で作成することも一般的になりました。Webサイト制作サービスを利用すれば、HTMLやCSSなどの専門知識がなくても、高品質なWebサイトが作れます。
ここからは、おすすめのWebサイト制作サービスを紹介します。
ジンドゥー(Jimdo):国内シェアNo.1
ジンドゥー(Jimdo)は、国内シェアNo.1を誇るWeb制作サービスです。インストールして使用する制作ソフトではなく、オンラインで利用できる制作サービスです。
SEOに強い、品質の高いWebサイトを作ることができます。AIを利用した「ジンドゥ ーAIビルダー」、自ら編集したい方向け「ジンドゥークリエイター」の2タイプがあります。
ジンドゥー AIビルダー:START ¥990/月
- 初回契約時無料のドメイン
- メールアドレスの接続/転送用メールアドレス
- 優先サポート
- サーバー容量5GB/帯域幅10GB
- 最大10ページ
- 常時SSL対応/高度なSEO/アクセス解析
- 広告非表示
- ホスティング/セットアップ:無料
ジンドゥークリエイター:BUSINESS ¥2,460/月
- 初回契約時無料のドメイン
- 最優先サポート
- サーバー容量/帯域幅:無制限
- 常時SSL対応/高度なSEO/アクセス解析
- 広告非表示
ウィックス(Wix):世界中で多くのユーザーが利用
出典:ウィックス(Wix)
ウィックス(Wix)は、世界中で多くのユーザーが利用している、クラウド型CMSサービスです。
AIの作成ツール「Wix ADI」、クリエイティブに編集できる「Wixエディタ」、開発者向けの「Corvid」の3タイプがあります。
おすすめプラン:ベーシック ¥900/月
- 2GBの帯域幅
- 3GBのデータ容量
- 独自ドメインを接続
- 広告を非表示
- 独自ドメイン初年度無料
- 最大30分の動画アップロード
- 無料ホスティング
- Google アナリティクス
- プレミアムサポート
- ファビコン変更
バインドアップ(BiNDup):本格的Webサイト制作サービス
バインドアップ(BiNDup)は、デザイン性豊かなテンプレートが魅力のWebサイト制作サービスです。テンプレートは350以上用意されており、さまざまな業種で便利に利用できるでしょう。
おすすめプラン:基本コース ¥2,980/月、¥29,760/年
- 独自ドメイン、常時SSL、公開用サーバー
- 自動スマホ表示
- 素材提供サービスと連携、最大10枚相当/月
- オフライン利用可
- ブログ機能を搭載、更新がスムーズ
- SEO
- 日本語フォント 541書体
- SSL対応の「お問合せフォーム」5,000件保存
- ECショップ、商品数1,000点まで利用可能
ワードプレス(WordPress):機能性+拡張性で高いシェア率
ワードプレス(Word Press)は、初心者からプロの制作者まで幅広く使われ、圧倒的なシェア率をほこる無料のWebサイト制作サービスです。
拡張性が高い分、基本的な作業は自分で行うというのが前提です。また無料利用の場合、サーバーやドメインを準備する必要があります。
おすすめプラン:プレミアム ¥900/月
- jetpack の基本機能(30種類以上のプラグイン機能)
- 事前にインストールされる SSL 証明書
- 独自ドメイン初年度料金無料
- メールとベーシックなライブチャットサポート
- 保存スペース13GB
- 何十種類もの無料テーマ
- デフォルトのウェブアドレスとしてのカスタムドメイン
- WordPress.com 広告を削除
- プレミアムテーマ無制限デザインの高度なカスタマイズ
- 定期支払い/購読者限定コンテンツ/有料ニュースレター/シンプルペイメント
- WordAds/高度なSNS連携
- VideoPress のサポート/Googleアナリティクスの統合
Webサイト制作で陥りやすいNG事項
Webサイトは、便利なサービスを利用すれば誰でも簡単に作れるものですが、クオリティの高いWebサイトに仕上げるにはさまざまなポイントがあります。
ここでは、Webサイトを作成するうえで注意したいポイントやNG事項を紹介します。
1. コンセプトやターゲットが定まっていない
Webサイト制作サービスを利用すれば、誰でも短時間でWebサイトが作れるので、すぐにサイトを作成して公開したいと思う方も多いでしょう。しかし、Webサイト初心者でよくあるのが、公開するWebサイトの目的がはっきりしていないまま制作を始めてしまい、中途半端なWebサイトになってしまうことです。
漠然としたイメージだけでは、目的を達成できるWebサイトは作れません。「サイトをどのように利用していきたいのか」「誰に向かって発信していく情報なのか」をしっかり考えることが重要です。「コンセプト」「ターゲット」、この2点を明確にすることで、ユーザーにとって最適なWebサイトのデザインや構成が見えてくるでしょう。
2. SEOが不十分
SEOとは、検索エンジンのGoogleやYahoo!などで検索された時、サイトが上位に表示されるための対策のこと。SEOを意識したWebサイトは、検索流入が増えるので、訪問者数が飛躍的にアップします。
SEOの基本は「ユーザーにとって価値のある使いやすいサイトであるかどうか」ということ。Googleの掲げる検索品質評価ガイドラインでは、下記の3つのポイント「E-A-T」が重要とされています。
- Expertise(専門性)
- Authoritativeness(権威性)
- Trustworthiness(信頼性)
具体的な対策としては、キーワードの選定、タイトルやディスクリプション(要約)、被リンクなど、さまざまなポイントがあります。
検索エンジン側で「これを行えば必ず検索上位表示できる」という明確な方法が公開されているわけではないので、上位表示を目指しながら試行錯誤を繰り返すこととなるでしょう。SEOについてのWebサイトや書籍などがたくさんあるので、参考にしてみてください。
3. デザインに統一感がなく見づらい
Webサイトが見づらいために、せっかく訪問してくれた閲覧者に早々に離脱されてしまうことも多々あります。この「見づらさ」はサイト内のデザインに統一感がないことが原因の1つです。
特にページの更新作業や新しいページを追加するときには、以下に注意しましょう。
- 文字の大きさやフォントは読みやすいものに統一されているか
- デザインにばらつきがないか
- コンセプトに合わないデザインになっていないか
デザインの統一感のなさは、テンプレートを使用することである程度回避できるでしょう。ユーザーの目線で、見づらい点がないかを確認しましょう。
Webサイト制作は方向性を明確に!計画立てて進めよう
Webサイトを制作する方法はさまざまありますが、どの方法で制作するにしろ、公開する目的、最終的な目標に向かう方向性を明確化することが重要です。Webサイトを公開することは大きなビジネスチャンスに繋がります。そのためにもプランを立てて計画的に進めていきましょう。
サイトを利用するユーザーの立場に立って、ユーザーフレンドリーなWebサイト制作を目指してくださいね。