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飲食店ホームページの作り方!入れるべき集客要素とジャンル別事例集

「グルメサイトもあるし、飲食店にホームページなんて必要ないんじゃないのかな?」

 

もしあなたがそんな風に思っているのなら、大変な損をしています!

 

結論から言って、飲食店にホームページは必要不可欠です。

 

詳細は後述しますが、以下の3つの効果があるのです。

 

  • 差別化ができる
  • 顧客単価が上がる
  • 信頼感が得られる

 

もちろん、単に「ホームページがある」と言うだけでは、上記の効果は期待できません。集客するために、飲食店がホームページに入れるべき要素というものがちゃんとあります。

 

この記事では、飲食店ホームページの効果から入れるべき要素、さらには集客導線の作り方まで「集客につながる」飲食店ホームページの作り方と参考事例をまとめてご紹介します!

 

<この記事を読めばわかること>

  • 飲食店ホームページの効果
  • ホームページに入れるべき必要な要素
  • 導線の作り方
  • 参考にしたい他店のホームページ事例
  • 無料のホームページ作成ツール

 

どうぞこの記事を最後までお読みいただき、あなたのお店の集客にお役立てください!

<目次リストを追加する領域>

1. 飲食店は自店ホームページを作るべき!必要な3つの理由

初めて行くお店を探すときには、店名をダイレクトに検索するよりも、「地名」と「ジャンル」などで大まかな当たりをつけるのが一般的。

 

そこではまずグルメサイトのページが検索上位に上がるため、そこから使用シーンなどを絞り込んで選ぶのが通常の流れです。

 

「お店のホームページが検索上位に上がらなければ、ホームページを作っても意味がないのでは?」

 

そんな風に思ってしまいがちでしょう。

 

しかし、自店ホームページでしか伝えられない、飲食店ならではの大切な情報があるのです。この情報をしっかりと書き込んだホームページがあるのとないのとでは、集客に大きな違いが生まれます。

 

まずは、飲食店に自店ホームページが必要な3つの理由を説明しましょう。

1-1. 差別化ができる

ぐるなびや食べログなど、すでになんらかのグルメサイトに掲載しているという飲食店の方も多いでしょう。

 

グルメサイトで気になったお店にオフィシャルサイトのURLの記載がある場合、それは必ずアクセスされます

 

知らないだれかの口コミ以外に、お店の雰囲気や作り手の考えなどがそもそも自分向きかどうかを、ホームページの印象から判断したいのです。

 

ホームページがなければ、お客様はあなた自身の売り文句ではなく、他人の口コミと写真によって、来店するかどうかを決めることになります。

 

Facebookやtwitterなど、SNSで情報発信しているという方もいるかもしれませんが、SNSの情報は、断片的で流れて行ってしまうもの

お店や食材のこだわりなどを発信しても、発信した後数時間のうちに読まれなければ、膨大な数のタイムラインに埋もれてしまうのです。

 

お客様の背中をもう一押しできるかどうかは、自社ホームページの有無で大きく分かれると言えます。

1-2. 顧客単価が上がる

「クーポンがなければ新規が来ない」

「お得感の高いプランがなければ団体が取れない」

 

そんな風にお考えではないですか?

グルメサイトで割引やサービスが大前提となっているのは、グルメサイトそのものに集客したいからです。

 

自社ホームページにやってきて、あなたのお店や食材へのこだわりに充分納得したお客様は、数百円分の割引を目当てにしません。

 

また、グルメサイト経由で予約されると、多くのサイトでは一名当たり10~200円の予約手数料が取られます。

 

グルメサイトから自社ホームページに来た見込み客が、自社ホームページでそのまま予約をしてくれれば、これまで支払っていた手数料が売上としてそのまま残るのです。

 

利益率の低い飲食店において、大切にしたい「削減できる経費」です。

 

浮いた経費で、あなたのお店やスタッフを大切にしてくれる常連さんにこそ、感謝の気持ちを込めたサービスを考えた方が、利益率もリピーター率も高まるでしょう。

1-3. 信頼感が得られる

ネット上のホームグラウンドとしてお店のホームページがあると「ちゃんと店舗を構えて営業している」という安心を与えることができます。

 

あなたがお店を開くに当たり、おそらくは名刺を用意したことでしょう。

そしてひと昔前なら、お店の番号は必ず固定電話でなければ「信用されない」と思っていたはずです。

 

ホームページは、すでに名刺と同じ「ビジネスの必需品」であり、URLは固定電話と同じ「信用の保証」なのです。

 

また、webや雑誌、テレビの取材などがある場合、記者はグルメサイトの口コミだけでなく必ずホームページを確認し、お店やあなたについてひと通り当たりをつけてから取材にいくものです。

 

お店単体の取材という機会はなかなか多くないかもしれませんが、街の紹介などの企画はたくさんあります。

ホームページがあれば、そんな機会に乗ることもできるのです。

2. 集客のために飲食店のホームページに盛り込むべき5つの要素

自店ホームページを持つことの意味や効果が理解できたところで、飲食店が特に入れておきたい要素をしっかり盛り込んで、集客につなげましょう。

 

グルメサイトを経由して訪れる人も、友人や知人からの紹介でホームページに訪れる人も、あなたのお店のホームページに求めているものがあります。

2-1. 基本理念(コンセプト)

接客時に必ずしもすべてのお客様に伝えきれないこと、口コミだけでは伝えきれないことを文章にします。

 

  • 料理長の思い
  • 開業のきっかけ
  • 店名に込めた意味
  • なぜこの店なのか/料理なのか
  • 材料の選び方
  • 仕入れのこだわり
  • 材料の生産者のこと
  • お客様への思い
  • 従業員への思い

 

普段、お客様から聞かれなければなかなか伝える場のないことを、丁寧に表現します。

ひとつひとつの料理についても、店内で伝えるのはスペースも時間も限られてしまいます。お店によっては、内装と合わない業態もあるでしょう。

ホームページでなら、伝えたいことや知ってほしいことを、自由に説明することができるのです。

 

そしてコンセプトがしっかり書かれていると、利用前と利用後それぞれに効果があります。

 

■利用前にコンセプトを読む効果

「こんなお店に行くんだ」「こんなお料理が食べられるんだ」というお客様の期待感を高めます

 

■利用後にコンセプトを読む効果

「おいしい」と思ったお客様の感想をコンセプトが裏付けすることで、利用に対する肯定感が高まります。また、人に話しやすくなるため、口コミのネタを提供するという効果もあります。

2-2. 写真

料理やお店の内観・外観だけでなく、季節に合わせた内装のあしらいや食器なども、アクセントとして使うことでお店全体の雰囲気を複合的に伝えることができます。

 

  • 料理
  • 料理する手元
  • 食材
  • 食器
  • 調理道具
  • 内観
  • 外観
  • 従業員の笑顔

 

特に料理の写真は飲食店にとっていちばんの看板になるものです。

一眼レフで撮ると奥行きが出て美しい写真になりますが、最近はスマホの画像もとても美しいですし、加工編集アプリでも優秀なものがたくさんあります。

 

照明や背景などを工夫して、料理やお店の臨場感を伝えましょう。

2-3. おすすめの使用シーン

「接待で個室を使われる方もいる」

「小さい子連れで気軽に楽しめる」

「ご夫婦水入らずでゆっくりお召し上がりいただける」

 

など、大まかでも構わないのでだれが/いつ/どんなシチュエーションで利用できるのかを伝えます。

これは実際に利用されているものだけでなく、お店として使って欲しいケースを提案することもできます。

 

また、料理についても、現状で単品利用が多ければコースの紹介をするなど、より自分のお店と料理を堪能してもうための提案もできるのです。

 

来て欲しいお客様を正しくおもてなしするため、欠かせない要素と言えます。

2-4. お客様またはスタッフの声

料理やお店についてのおすすめを、店主であるあなた以外の人からしてもらいます。

 

これはグルメサイトの口コミと同様に思われますが、基本的にお店にとっていい情報だけを発信できるのがメリットです。

 

特に、従業員はお客様と店主であるあなたのちょうど中間の存在。

料理長や店主であるあなたがおすすめするよりも、従業員のおすすめの方が、素直に届く場合もあります。

 

お店の「自信作」を間違いなく注文して楽しんでもらうために、ぜひ活用したい方法です。

 

また、直接的に料理やお店のことに触れなくても、店主やスタッフの人柄を伝えるのも、お客様との距離を縮めるのに効果的。

 

業態にもよりますが、固定ページで人柄や横顔などを伝えることで、お店に行く「楽しみ」を増やすことができるのです。

2-5. 予約促進

ホームページを見て「良さそうだな」と思ったお客様が、すぐに予約できるようにします。

電話番号でも良いですが、ネットでの予約フォームがあると、時間を気にすることなくお店に予約をすることができるので、お客様にとっても便利です。

 

すべてのページに予約の電話番号や予約フォームへの案内があると、お客様がホームページの中で迷子にならずにすみます。

 

また、自社ホームページで予約を受け付ければ、グルメサイトへの予約手数料はかからなくなるのもうれしいポイントです。

3. 【ジャンル別】魅力的な飲食店のホームページ18選

ホームページに入れるべき要素がわかったところで、実際にある飲食店の素晴らしいホームページを見ていきましょう。

 

■洋食系

■和食系

■カフェ系

■スイーツ系

■居酒屋系

■B級グルメ系

 

と、ジャンルを分けてそれぞれに解説付きで紹介していきます。

特に、第二章でご紹介した『集客のための5つの要素』に触れながら良い点を解説していきますので、あなたのお店の業態や、作りたいイメージの参考になさってください。

 

ここでご紹介するもの以外でも、「いいな」と思うページをたくさん見ることで、自分のホームページにも素敵なデザイン要素が反映されてきます。

 

ぜひたくさんのページを見て、イメージを固めていきましょう!

3-1. 洋食系

3-1-1. 奏樹カフェ&ダイニング

出展:奏樹カフェ&ダイニング

 

トップページから、どんなレストランであるかの出自を明確に打ち出しています。

コンセプトも、雄大な自然を背景に丁寧に書かれ、単に舌で味わう料理を超えて、全身で「自然そのもの」を味わってもらおうとするメッセージが前面に出ています。

 

シェフの言葉がストレートなメッセージではなく、インタビュー形式で客観的にまとめられていることも、このレストランの規模感に合いつつ親近感を呼び起こしています。

 

こちらで頻繁に更新されるのは、トップページにある「営業カレンダー」のみ。ほとんどが固定コンテンツで構成されています。

実際の運用にあたり、あまり手間暇をかけられない...という場合の参考になります。

 

奏樹カフェ&ダイニングのホームページはこちらからどうぞ。

3-1-2. 燻製レストラン&バーSMOKEMAN

出展:燻製レストラン&バーSMOKEMAN

 

シズル感の高い料理の写真が何枚も続き、ぐっと目を引きます。

トップページで、これらの料理写真のすぐ下に「コンセプト」が書かれているので、そのまま店の思いを読み進めていくことができます。

写真は料理だけでなく、食事をする人やサーブする従業員の手元を写していて、ぬくもりや人感が伝わるものも使用。

 

コースメニューもそれぞれに理由や納得感のある説明書きが添えられていて、おそらくは料理と同様に丁寧に作られていることがうかがえます。

 

燻製レストラン&バーSMOKEMANのホームページはこちらからどうぞ。

3-1-3. Ristorante due mamme

出展:Ristorante due mamme

 

店名に「マンマ(伊語:お母さん)」の単語が入っていることから、トップページにもあえて作り手と思われる女性の姿を使用しています。この写真だけで、自ら食材を収穫するところからやっていることがうかがえ、丁寧な料理をしてくれる期待感を高めています。

 

完全予約制でコース仕立てのランチのみ提供している旨や内観・外観の様子がシンプルに伝えられていて、ホームページそのものの更新はあまりしていません。

しかしInstagramはほぼ毎日アップしているようで、アップしたものが連動してホームページにも上がる仕組みになっています。

このように、SNSとの連動部分があると、ホームページの鮮度を常に高めることができます。

 

Ristorante due mammeのホームページはこちらからどうぞ。

3-2. 和食系

3-2-1. 菊乃井

出展:菊乃井

 

訪れた途端に目に入る、料理写真の美しさが圧倒的です。

背景や食器、飾り付けなどひとつひとつに細心しているところからも、ここで提供される料理への哲学や下ごしらえの丁寧さが伝わります。

 

飲食店にとって、料理はそのお店の顔です。良くも悪くも、作り手の姿勢を素直に表現するものなので、料理を作るのと同じくらいのこだわりを、撮影時には持ちたいものです。

 

お店のコンセプトが京都の話し言葉で綴られているのも、店の在り方や料理人の人柄をストレートに伝える、いい効果を生んでいます。

郷土色の強い飲食店では、ぜひ採り入れてみたい方法のひとつです。

 

菊乃井のホームページはこちらからどうぞ。

3-2-2. KINTAN

出展:KINTAN

 

トップページに使用している複数の写真は、すべてテーブルを囲む「人」を感じさせるものを採用しています。

これは「どんなシーンで楽しめるか」を感覚的に伝えるのにとても効果的です。

 

コンセプトでは、料理や食材へのこだわりももちろん書かれていますが、ここでも「どんな場面でお店を使って欲しいか」が明確に発信されているので、ふとした時に「あ、そういえばあのお店...」と思い出させることのできる、いいホームページと言えます。

 

KINTANのホームページはこちらからどうぞ。

3-2-3. 青空blue

出展:自家製粉石臼挽きうどん青空blue

 

ページ移動時の読み込み待機中のアイコンが、お店の特色である石臼をデザインしたものであるところも可愛らしい、うどんをメインに一品料理まで楽しめるお店。

 

コンセプトが一人称の「僕」で綴られているところが、等身大で真面目な人柄を感じさせます

 

作り手の人柄を知ることは、お店への親しみや料理への期待感を高めてくれます

粉まみれの白い手の写真とともに、「このお店なら...」という安心感を与えてくれる、好感度の高いホームページです。

 

自家製粉石臼挽きうどん青空blueのホームページはこちらからどうぞ。

3-3. カフェ系

3-3-1. sofa BOOK AND CAFE

出展:sofa BOOK AND CAFE

 

新刊や名著など、古今の良書を揃えたカフェで、読みたい本を見つけたらそのままカフェスペースで読書を楽しめるお店...と、お店自体の存在意義やコンセプトがはっきりしています

 

重厚な色味と薄暗い照明の下で撮影された写真を使用し、本好きでカフェ好きなインテリ層をターゲティングしていることが伺えます。飲食メニューも、すべて暗くコントラストの強い写真を使っていて、世界観の醸成が徹底されています

置かれたソファやテーブル、本棚などすべての内装物が重厚でアンティークな雰囲気を生み出しているのですが、webページ全体をまとめる深緑色が、店の世界観を丁寧に縁取っています。

 

「PRODUCTS」というページでおすすめの本を紹介しているのですが、この店のように特に本を推すような業態の店でなくても、スタッフの人柄や興味をほんの少し感じさせるような息抜きページがあると、お客様との距離を縮め、来店の楽しみを増やすのに効果的です。

 

sofa BOOK AND CAFEのホームページはこちらからどうぞ。

3-3-2. 八屋

出展:八屋

 

トップページに掲げてある写真は「伝統的な日本茶」のイメージに沿ったものですが、そのまま下にスクロールすると、カジュアルなInstagramの写真が複数アップされていて、「現代における日本茶の新しい楽しみ方を提案する」というお店のコンセプトを感覚的にわかりやすく伝えています

 

トップの写真とSNSの写真の新古ギャップをあえて作ることで、ページ全体でお店のメッセージを伝える、バランス感覚の良いデザインのホームページです。

 

SNSへの投稿と連動させることで、ページの更新頻度が高まり、鮮度の高いページを作ることができるいい例です。

 

八屋のホームページはこちらからどうぞ。

3-3-3. Why Juice?

出展:Why Juice?

 

飲食店のホームページですが、トップの写真の一枚目は気持ちのいい景色の中に佇む軽トラックです。固定店舗もあるお店ですが、移動販売でジュースを届けるということを写真でストレートに伝えています

 

店名が「Why Juice?」と疑問形なのを受けて、コンセプトは「Because」と答える形になっているのも面白い展開です。

 

下にスクロールすると次の写真がせり上がってくるタイプのデザインで、ジュースの瓶やお皿を定位置に据え、さまざまな色の野菜が切り替わって盛り付けられる...というユニークな仕掛けができています。

面白いデザインの例として、参考にしたいページです。

 

Why Juice?のホームページはこちらからどうぞ。

3-4. 居酒屋系

3-4-1. 源-MOTO-

出展:源-MOTO-

 

背景の色味や写実的な細い線によるイラストが、インテリジェンスを感じさせるトップページです。

矢印をクリックしてそれぞれのカテゴリーごとの詳細を読むと、日本の食文化、酒場文化にワインを融合させようというコンセプトが書かれています。

書体の選び方も口調もどこか文学的・哲学的な雰囲気を漂わせています。

 

食材やワインについてのうんちくを聞いたり語ったりしながらお酒を飲みたい人が集まる、またはそういう人にこそ来て欲しいという、使用シーンや店側の思いがうまく表れた、感覚的に伝わる良いデザインです。

 

源-MOTO-のホームページはこちらからどうぞ。

3-4-2. よにき

出展:よにき

 

アクセスページだけ別の詳細ページがありますが、基本的には上から下まで一枚のみの作り。上部の項目をクリックすると、同一ページ内に書かれた項目に飛ぶ形。

構造としてはシンプルで作りやすいものですが、コンセプトなどもしっかり書かれています。

 

お知らせページがSNSと連動していて、流れてしまう内容と、固定ページでじっくり読ませたい内容とがしっかり書き分けされています。

 

よにきのホームページはこちらからどうぞ。

3-4-3. お茶屋BAR六馬

出展:お茶屋BAR六馬(りくば

こちらのトップページは動画です。

フォーカスをわざと甘くし、ピントが揺らぐ感じにすることで「酒に酔った状態の視界」を演出しています。色使いと合わせて妖しく艶めかしい印象を与え、この店のコンセプトである「お茶屋BAR」という世界観を表現したこだわりの映像。

 

しつらえや食器、着物での接客など、モダンにアレンジしつつ日本文化を楽しんでもらおうという店のコンセプトが、ホームページ全体にしっかりと表れている面白く実験的な良例です。

 

お茶屋BAR六馬(りくば)のホームページはこちらからどうぞ。

3-5. スイーツ系

3-5-1. とらや

出展:とらや

 

おそらく世の中に「羊羹」ほど写真映えのしない食べ物はないのでしょうが、背景の色味や照明の加減で、うまく世界観を作りながら商品写真を撮っています。この背景色は羊羹の原料であるあずきから採ってきたのでしょう。世界観の醸成にもきちんと所以のあることも、見る者に一貫性や安心感を与えます。

 

コンセプトが短い読み物になっているため、次々と読むうちにお店のことを知り、いつの間にかファンになっている...という仕掛けがとても上手です。

 

ブログで書いているものと内容が同じでも、お店のことや料理のこと、スタッフについてのショートストーリーを固定ページでまとめて読める場所があると、同じような効果が得られるでしょう。

 

とらやのホームページはこちらからどうぞ。

3-5-2. RINGO

出展:RINGO

 

トップページは動画ですが、再生ボタンを自分でクリックすることで、埋め込まれたYouTube動画がスタートする仕組みです。

工房一体型で、できたてをその場で販売するというコンセプトのため、実際に店頭で見ることのできる、アップルパイのできあがる工程を動画にして見せています。香り以外のバーチャル体験をホームページ上で提供することで、期待感を高めています

 

お店として、料理などへのこだわりの書かれたページはよくありますが、ここは「パッケージ」やデザインの「パターン」、「ストアデザイン」についても書かれていて、知ることでほんの少し親近感を増したり、口コミのネタとして拡散されたりする効果が期待できます

 

RINGOのホームページはこちらからどうぞ。

3-5-3. ディグラボ

出展:ディグラボ

 

商品そのもののビジュアルが強烈なインパクトを持っているため、堂々と商品を真ん中に置いた写真が続きます。

「ソフトクリーム研究所」のサブ看板を掲げていて、素材ごと・季節ごとにソフトクリームの空気の含有量を変えていることが、お店のこだわりとして書かれています。

こうした「美味しさのためのうんちく」は、まだ食べていない人にとっては期待感を高め、すでに食べたことのある人にとっては口コミしたくなる要素なので、ぜひ取り入れたいものです。

 

商品ごとに全体の色味を統一していて紹介するのも、全体を明るく華やかに演出するので、スイーツの持つ高揚感を助長するものになっています。

 

ディグラボのホームページはこちらからどうぞ。

3-6. B級グルメ系

3-6-1. たまり場

出展:たまり場

 

『「見ておいしい」「食べておいしい」を合言葉にしている』とのお店のメッセージ通り、ホームページ全体も楽しい仕掛けが随所にあります

 

カーソルを合わせると拍子木がゆらゆらと揺れたり、黒電話の受話器が上がったりするので、ホームページの細かいところまで「仕掛け」を探してみたくなる作り。

ホームページからしてこんなに楽しめるので、きっと実際のお店のスタッフも内装も楽しいのではないか...と、来店への期待が高まります

 

トップページは動画で、もんじゃ焼きを手際よく作るところから始まり、食べ終わると「たまり場」の店名が表れるという演出。

少しあせたような色味でノスタルジーを感じさせる、色の統一感やその効果も参考にしたい楽しいページです。

 

たまり場のホームページはこちらからどうぞ。

3-6-2. 麺屋NOROMA

出展:麺屋NOROMA

 

料理へのこだわりもさる事ながら、まず先に企業理念をしっかりと掲げているところが珍しい、ラーメン店のホームページです。

 

お客様に知ってほしい、伝えておきたいことがたくさんあるのでしょう。それをひとつひとつ丁寧にホームページに書いています。

求人ページでもしっかりと「どんな人に来てほしいか」「店として何を提供できるか」などを伝えているあたりにも、店主の人柄がにじみ出ています。

 

個人経営の飲食店は、料理がおいしいことはもちろんですが、店主の人柄によっても客層や集客力は大きく変わります

手書き文字を効果的に使い、等身大の店主を売りにするのも効果的なひとつの方法と言えるでしょう。

 

麺屋NOROMAのホームページはこちらからどうぞ。

3-6-3. マンチズバーガーシャック

出展:マンチズバーガーシャック

 

店主のこだわりが「POLICY」と書かれているあたりに、味に対する絶対の自信と、お客様への約束という意気込みを感じさせます。

話口調で等身大にお肉への思いを語っていて、短い文章の中に「ハンバーガー」という言葉が何度も何度も登場し、本当にハンバーガーが大好きな人が作っているのだということが伝わります。

 

ページ全体として写真点数は多くありませんが、しっかりと肉のジューシーさを伝えるシズル感溢れる「決めの一枚」があるので、ほかにはあまり必要ないのでしょう。

とにかくこのハンバーガーを目当てにしたくなる、無骨ながら力強いホームページと言えます。

 

マンチズバーガーシャックのホームページはこちらからどうぞ。

4. 集客の導線は必ず作ろう!

ホームページを作っても、その存在が知られなければないのと同じです。

開設したら必ずしっかりと周知をしましょう。

4-1. Googleマイビジネスの利用

「Googleマイビジネス」は、Googleが提供する無料サービスです。

 

スマホやPCでカフェやレストランを検索する際、「地名」と「ジャンル」を入れるのが通常ですが、その検索結果として地図とともにまず最初に表示されるものです。

 

試しに「鎌倉 精進料理」とスマホ検索して見た結果がこちらです。

サイドのカーソルが一番上にあることからも、検索窓の直下であることがお分かりになるでしょう。

この、Google検索画面の一番上で表示される店舗情報を、自分で編集管理できるのが「Googleマイビジネス」なのです(自分で編集管理していなくても、Googleがweb上で情報を収集してきて表示する場合もあります)。

 

トップ画面に上がってくる検索結果にもかかわらず、編集管理におけるすべての手数料は無料でできるため、ここにお店のURLをしっかり記載することで、ホームページに訪れる見込み客を増やすことができます。

 

お店のイチ推しメニューやこだわりの内装など、自分で撮影した写真の掲載も可能です。

 

口コミやそれに対する返信コメントも検索ワードとして引っかかってくるため、SEO対策としても使える優れもの。

ぜひ活用しましょう!

4-2. グルメサイトへの登録

すでに掲載しているグルメサイトに、店の情報としてホームページアドレスを追加登録します。

 

第一章でも述べましたが、グルメサイトにお店のホームページアドレスが記載されている場合、ホームページは必ずチェックされます

 

他人の口コミや評価だけでお店を決めるケースは、どんどん減ってきているのです。

ぜひ追加情報としてホームページを登録しましょう。

4-3. URLを拡散する

すでにTwitterやFacebook、Instagramなどを活用しているという飲食店も多いでしょう。お店のホームページができたら、そこでも必ず紹介します。

 

また、チラシやメニューなどの紙媒体にも、QRコードを載せることで、ホームページへのアクセスを増やします。

商用利用が可能で無料で簡単にQRコードの作成ができるサイトもたくさんありますので、ぜひ活用してください。

 

せっかく作ったホームページです。できるだけ広くたくさんの方にホームページの「存在」そのものを知らせましょう!

5. 無料のホームページ作成サービスを使えば20分で自店ホームページが作れる!ジンドゥー

あなたのお店の集客を助けてくれるホームページを、自分で無料で作れるのが「ジンドゥー(Jimdo」です。

 

ドイツで生まれ、現在では全世界で数千万人、日本国内だけでも170万人ものユーザーに支持されている最大級のホームページ作成サービスです。

 

いますぐ/その場で簡単にホームページが作れます

 

世界中でジンドゥー(Jimdo)が支持される理由を3つご紹介しましょう

5-1.知識ゼロでも感覚的に作成できる

「ITやデザインの知識がまったくない!」という初心者でも、簡単にホームページを作成できます。

文章や写真などの素材があれば、わずか20分でホームページを立ち上げることができるのです。

仕入れや料理への想い、新メニューや店舗の内観・外観写真など、すでに用意できている素材もあるのではないでしょうか?

これぞ!という素材が用意できたら、ホームページ作成の7割は完了したようなもの。

作成方法はとても簡単です。

 

ジンドゥー(Jimdo)の投げかけるいくつかの質問に答えるだけで、あなたのお店の雰囲気にあった「ベース」が自動で選ばれます。

 

質問は、とてもシンプルで感覚的。

 

  • 作成するホームページの種類
  • 好みのテイスト
  • 必要なナビゲーション

 

など、お客様の顔をイメージしながら答えるだけ。

 

そうして選ばれた「ベース」は、デザインも使い勝手も世界中で洗練されてきたものばかり。

 

あなたのお店の雰囲気にあった「ベース」ができたら、あとは用意した文章や写真を流し込めば、ホームページの完成です!

5-2. サーバーやドメインの手配がいらない

ジンドゥー(Jimdo)は、ホームページを立ち上げる際に必要な「サーバーの用意」や「ドメイン(ホームページのアドレス)の取得」などが一切不要です。

 

自分で一からホームページを立ち上げて公開する場合、一般的な流れとしては

 

  1. コストや速度を比較して選んだサーバーをレンタルする(有料)
  2. 店名のドメインを取得する(有料
  3. HTMLファイルを作成する
  4. HTMLファイルをサーバーに転送する

 

という一連の手続きが必要になります。

 

IT知識がないと、1の段階で早々に断念してしまう方も多いのが実情。

 

しかしジンドゥー(Jimdo)なら、「ベース」に文章や写真を流し込んで「保存ボタン」を押せば、その瞬間にインターネット上にあなたのホームページが公開されるのです!

 

思いついた時にタイムリーに発信できるのは、最大級のホームページ作成サービスだからこそと言えます。

5-3. わからないことは「JimdoCafe」で対面相談

初めてホームページを作るという人にとって、最大の魅力といえるのがJimdoCafeジンドゥーカフェ)」の存在。

 

日本全国に60カ所ある「JimdoCafe」は、ユーザー相談所のようなところ。

分からないことがあれば、同じ画面を見ながら面と向かってなんでも相談することができます。

メールやチャット、電話での相談を受け付けているところはありますが、IT初心者の場合、「そもそも何が問題なのか伝えられない」「指定の表示にたどり着かない」といった状況に陥りがちなもの。

 

そんな場合でも、実際の作業画面を一緒に見ながら相談できるから、あなたは絶対に迷子になりません。

「サポート体制も重視したい」というあなたには、ジンドゥー(Jimdo)がぴったりです!

最寄りのJimdoCafeの場所は、こちらからお確かめ下さい。

 

■飲食店のホームページを作るなら「ジンドゥー(Jimdo)」が最適

 

「自店のホームページが作りたい」という飲食店オーナーの方は、無料のテンプレートが豊富な「ジンドゥー(Jimdo)」を利用してホームページを作るのがおすすめです。

知識やスキルがない初心者の方でも、感覚的にサクサク作成することができます!

 

そして「ジンドゥー(Jimdo)」なら、飲食店のホームページでぜひ採用したい、以下のメニューにもしっかり対応。

 

  • SEO対策(検索エンジン最適化
  • スマホ画面での最適化対応
  • 問合せフォームでの予約受付
  • Googleマップの設置
  • Youtube動画の設置

あなたのお店の集客に必要な要素を、すべて盛り込むことができます。

 

無料でできるので、まずは始めてみましょう!

6.まとめ

飲食店のホームページが、お店の集客や売上、ブランド作りに大きなメリットがあることをお伝えしました。

 

  • 差別化ができる
  • 顧客単価が上がる
  • 信頼感が得られる

 

など、個人経営のお店にとって重要なものばかり。

 

SNSだけで情報発信をするお店が多い飲食業界ですが、ここ最近「グルメサイト離れ」が深刻化してきている(テーブルチェック調べ)のも実状。

ホームページは、お店や料理のコンセプトを堂々と伝えられる、とても貴重な場所です。

そして伝えなければ、ほかのお店との差別化ができないばかりか、存在すらも知ってもらえません。

「お店のホームページを作ってみようかな...」と、漠然とでも思い立った今日が吉日です!

ご紹介した、集客のための5つの要素

 

  • 基本理念(コンセプト
  • 写真
  • オススメの使用シーン
  • お客様やスタッフの声
  • 予約促進

 

を確認し、素敵なデザインの他店ホームページを参考に、まずは手を動かして作ってみましょう。

あなたのお店とお料理のファンが、きっともっと増えることでしょう!