ホームページを運営するにあたり、近年個人情報の取り扱いが世界的に厳しく取り締まられるようになってきました。2018 年 5 月に施行された EU 一般データ保護規則(GDPR 法)は世界基準になるとも言われており、EU 圏外である日本のホームページでも、 Cookie(クッキー)に関するバナーが表示されていることにお気付きの方も多いと思います。
Cookie の取り扱いは非常に難しい問題となっていますが、ジンドゥーでは Cookie の取り扱い方法を変更することで、ホームページ運用者のリスクを低減させる仕組みを近日中に実装予定となっています。
この記事では、今回行われる変更とその背景、変更に関しての注意点などについて説明します。
Cookie(クッキー)とは
Cookie とは、ブラウザなどに保存される小さなファイルで、利用者のオンライン上での活動などが保存されています。ジンドゥーの標準機能であるアクセス解析にも、 Cookie(クッキー)の情報が保存されることで、訪問者の情報を解析することができています。
訪問者の同意を確認する「オプトイン方式」とは
オプトイン方式とは、ホームページへ訪れた時点で訪問者へ Cookie 利用についてのバナーやポップアップウィンドウで同意を得る方式のことです。日本でも多くのホームページで Cookie に関するバナーが表示されています。「オプトイン方式」にすることで、訪問者の同意を事前に得ることができます。
オプトイン方式では、訪問者の同意がない限りホームページ上で Cookie が利用されることはありません。
Cookie 取り扱い変更の背景
今回、ジンドゥーが Cookie の取り扱い方法を変更するにあたって、実際にあったドイツでの判決が背景にあります。
▼実際の判例
昨年、ドイツのあるアパレル通販サイトで採用されていた 閲覧者の IP アドレスとブラウザ情報が Facebook に送られる仕組み について、欧州司法裁判所は「Facebook のいいねボタンによって得られるデータの責任はどちらにあるのか」を問題点として挙げました。
結論から言うと、データの取り扱いに関する責任は運営企業(アパレル企業)と Facebook の両方にあるという判決となりました。
この判決は、その他に類似する Cookie の取り扱いについてもあてはまると、多くの専門家は指摘しています。
現在多くのホームページでは、デフォルトで Cookie 利用が有効になっており、ホームページ訪問者は必要に応じて Cookie の利用を拒否(オプトアウト)できるようになっています。
欧州司法裁判所によると、今後はデフォルトの Cookie 利用は「無効」で、ホームページ訪問者が同意(オプトイン)した場合のみ利用が可能ということでした。
ジンドゥーで行う対応
ジンドゥーで作成されたホームページでは、これらの法律にも準拠した仕組みを提供します。具体的には、すべてのジンドゥークリエイターで作成されたホームページに下記の変更が適用されます。
ジンドゥークリエイターのCookie 利用のデフォルトの設定、および Cookie バナーの表示については、管理メニュー > 基本設定 > プライバシー・セキュリティ から変更可能です。
▼ Cookie 利用のデフォルト設定手順
1. 管理メニュー>基本設定
2. プライバシー・セキュリティー
3. Cookie を無効にする
尚、ジンドゥー AI ビルダーで作成したホームページでは、Cookie の設定は変更できずデフォルトで「無効」となるため、訪問者が Cookie の利用に同意した場合のみ、Cookie の利用が可能となります。
注意すべき点について
Cookie の利用がデフォルトで無効になることで、サイト運営者としてのリスクは格段に減りますが、サイト訪問者が Cookie の利用に同意しない場合に発生するデメリットもあります。具体的には、Cookie の利用を拒否した訪問者はアクセス解析に計上されません。
ジンドゥークリエイターでは、Cookie 利用のデフォルトを「有効」に変更することができるので、訪問者の同意を得ずに Cookie を利用することも可能です。
ジンドゥーでは、今後も安心してホームページをご利用いただけるように、システムの改修を行なっていきます。ご不明な点がございましたら、下記のコメント欄でお知らせください。